同期の面々

 

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ありのままの自分でいい

 

クリスマスが来る前に◯◯航空時代の同期で東京に集まらない?

という話がひょんなことから舞い込んだ。

再会するとなると◯◯年ぶりになる。

勤続年数はそれぞれ違うものの同期入社であるということに対して

この職種特有の結びつきのようなものがある。

まだ乗務している人もいるのかな。他エアラインにトランスファーした人もいるし

 
その後のことはあまり知らない。
 
海外在住の人、国内でも各地にばらばらと離れているので

ごく親しい人以外は

おつきあいも季節の挨拶だけですましているところがある。

今は等身大でのびのびと、その日暮らしをしている自分にとって

当時の背伸びしていた自分に戻るの?と想像するだけで正直、億劫になる。

彼女たちとはいろんな意味で違っているから。


「背伸び」と書いたけれど

分不相応、柄でもないという言葉がまさにそれだったかもしれない。
 
こういうところに放り込まれたらそれなりの劣等感を感じることにもなる。
 


たまたま運良く試験にパスして◯国にわけもわからず行って

場違いなところにきてしまったと後悔しても、もう就労ビザやらの

解除の手続きさえ英語がわからない・・・といった感じが始まりだった。

 
「みなさんよろしくお願いしま~す。」初顔あわせした時の衝撃といったら!

同期入社だというメンバーの美貌と英語の堪能さ・・・。少なくとも世間知らずの自分にはそう見えたのだ。

すべてにおいてコンプレックスのかたまりとなるには時間はかからなかった。

こと容姿面においては先輩後輩にかかわらず、

思わずみとれてしまうほどの美女も多く、

たとえば道を歩いていると、男の人が

振り返ってみているようなきれいな同期もいた。

彼女たちには美しさゆえ、このようなぶしつけな視線を浴びたり、

ひくてあまたのお誘いを断りつづけなければいけないとかの

その種の気苦労はそれなりにあったと思う。

 
あまり美人すぎると、機内でお客さんが用事を頼みにくいかもしれないので

自分などは「どこにでもいるお姉さん」的な普通の乗務員をおく必要もあると

採用されたうちのひとりだと思う。

 
もともと彼女たちの経歴はお嬢さん育ちだったり、帰国子女だったり、

飛行機のエコノミークラスの様子をこの仕事するまで知らなかった人もいた。

(ファーストクラスしかしらない?!)

皆、当然のように、見事にそれなりの人のもとへと

嫁ぎ先を見つけては辞めていった。

その後はそれぞれ優雅な暮らしを続けていると思う。

 
幸せかどうかはもちろん知らないけど、もちろんそうにきまっているよね。

皆変わらずきれいだと噂には聞いている。

この仕事に従事したことによって得た経験はすべて

つらかったこと、反対にいい思いをしたことも、

普通のOLをし続けていたら知らないままで終わったようなことも含めて

これまでの人生の中で有意義な時期だったと思っているけど

今はこんな自分でも、彼女たちの同期として在籍し続けるのが邪魔にも感じる。

唯一自慢できるものとがあるとしたら

「自由にやりたいこと、気楽に好きなことをしていること」だけ。

 
 
実は私が容姿に劣等感を持っていたと打ち明けると、
 
K子が一番同期の中できれいだと思ってたよと伝えてくれた。
 
彼女のお兄さんも「あんなきれいな人見たことない」と言ってたと。
 
もちろんお兄さんとは遠目にしか会ったことはない。
 
K子はかなりの美人だ。
 
お世辞だとわかっていてもうれしかった。私は美人でないから。
 
 
美しさの基準は人によって違う。
 
人から見る自分の容姿は自分で思っているよりも
 
少しはマシなこともあるのかもしれない。
 
 
顔立ちの美醜だけでない。自分のは全然よくないけれど、
 
全体的な雰囲気でカバーしていたと後にわかってきた。
 
化粧で化ける事もむずかしいジミ顔だけれど
 
見る角度によってはよく見えるときもあったのかもしれない。
 
 
 
あれだけ脅威に思えた同僚たちの容姿も、
 
今から考えてみると完璧な人はいなかった。
 
モテにモテたMだって、つけまつげなしでは普通の人だったのだ。
 
オフでは皆のすっぴん姿に親しみを覚えた。
 
スッチーというイメージが、皆をグレードアップさせただけだと思う。
 
 
それに私だけでなく、皆それぞれに背伸びしていた部分もあったに違いない。
 
そう思えるようになった自分を成長したとほめたくなる。
 
劣等感よ、さよなら。
 
容姿がどんなであっても自分のことはきれいだと思いたい。
 
完璧でなくて当たり前なのだから。
 
もっと早くに気づきたかった。