チーム①

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突然ながら皆さんはこのブログのタイトルの、”Go Solo” の意味をご存知だろうか。

知っている方は英語力中級以上かと。

ソロで行く??? 

はい、正解は「単独行動」。

タイトルはチームなのに、なぜ今これを持ち出すのか不思議に思われるのかもしれない。

今回はそのブログテーマの ”Go Solo” に関連するあたりを、当時の記憶をたどって書いてみることにする。いつものごとくおとぎ話のように軽く聞き流してもらえれば幸いだ。

チームに入たい? それともロンリー?

国際線フライトでのボーイング社のジャンボ一機には、キャビンアテンダント総勢18人が乗務することになっていた。

その中で私のいたエアラインでは、日本人乗客の多い路線(主に日本便)に、お客様が機内での意思疎通がスムーズにでき、かつ快適にフライトを過ごせるようにと、計3人の日本人キャビンアテンダントをローカルクルーたちの中に入れて乗務させるという態勢だった。

だから日本人CAの需要が生まれることになる。それにしても外資系エアラインの中で、日本便に常時3名も日本人乗務員をアテンドさせるとは、今から考えてもサービスとホスピタリティを重視する人気エアラインだからこそだったと思う。他の外資系エアラインは一便に日本人CA一人というスタイルのエアラインが多いように聞いた。

一フライトに乗り合わせる日本人CAは、ランダムにシフトを組まれた3人で、毎回同じメンバーではなかった。それでもその3人をできるだけフライト経験年数の先輩・中堅・後輩といる風にキャリアを分散させるようシフトされていた。

日本人CAの一番シニア(注:中年のことではなく、英語で先輩という意味)がビジネスクラス、下の二人がエコノミークラスの前と後を担当していた。

ローカルクルーといえば、彼らは俗に言う「チームフライト」制で仕事をしていた。メンバーの上から下までキャリアを分散させることで、新人は上の者が先日書いた、メンター制度で育成できるし、毎回同じメンバーでフライトすることで、精神面でも支え合ったりフォローもしやすい。

毎度のフライトを新しいメンバーばかりで行うよりは、仲間意識も高まり、チームワークを保持しながら、よりよい機内サービス発展と向上に臨めるという、それなりのメリットがある制度らしかった。

チーム制なら勤務評価が客観的にできて、査定もしやすいのだと思う。新人や中堅ならサービス能力の向上度などを評価してもらえるメリットがある。

経験豊富なクルーは新人をカバーし、逆に先輩はフレッシュで初心に満ち溢れた、新人ならではのサービスに一生懸命な後輩から学ぶものもあると思う。

そんな確固たる仲良し?ばかりの、団結したグループの中にポンと放り込まれる形で「こんちは、よろしく!」と乗り込む日本人CAだったのだけれど、それなりの覚悟がいるというもの。

フライトクルーとしての運命は「上」次第?

これがまあ、いろんなチームがありましてですね・・・・。

一般的にパーサー、チーフスチュワード、つまりフライトの最高責任者、Crew of in charge)の人間性そのものと裁量や采配ぶりが、率いるフライトメンバー全員の行動と人となり、機内サービスび影響を及ぼしていたように思えた。

トップが優しくて、いい人のチームのケースは皆がリラックスして仕事をしていて、いつも笑顔で誰に対しても人当たりがいいし、良いサービスが自然にできていて実にさわやかだ。

逆にストイックで頑固で厳しいような人の場合、下々のクルーがいつも上の顔色を伺って、おどおどしながらサービスをすることになる。

そのようなチームに日本人CAとして飛び入ることになると当然、よそ者扱いを受けたり、不親切で冷たくされるので物悲しいフライトで終わってしまう。

自分たちよりも同情すべきは、このようなトップとずっとチームフライトを続けなければならないローカルクルーだった。

絶えず厳しい目を光らせている監督がいると思えば、フライト中、そしてステイ先でさえ気を抜くことも許されなかっただろうし、きっと余裕がなかったのだと思う。私達よそ者から見れば、チームのカラーは一目瞭然だったのだ。「家政婦は見た」でなく、日本人CAは見た的で、マンウォッチングするみたいで面白かったのだけれど。

他にもちょっとルーズなトップだと、そのフライト全体がなんとなく冗談ばかり言い合っていたり、無駄なサービスは省こうとするなど少々だらけた感があったりした。 また優しすぎるトップだと、下々がカジュアルな物言いをするなど、締りの無さを感じるときもあった。

彼らにしてみれば、チームの外で乗務することがほとんどないので、自分のチームがどんなものなのか、全くわからないし見えないのだと思う。特殊で閉鎖的な客室という空間では、乗客側が知り得ることのない悲喜こもごもや人間模様があったのだ。

人間関係の悩みは共通

どんな職種においても、職場での人間関係の悩みは世界共通なのかもしれない。メンバー同士が仲違いしたとか、苛めが酷くて耐えられない、等の理由があると、MC持参でとオフィスに申請してチームを変えることもできるとも聞いたことがある。ちなみにすごく面白い逸話満載の「MC」については後日書く予定。

またクルー同士で結婚すれば同じチームになって一緒に飛ぶことができるようだったし、実際そんな仲良しのカップル・クルーもいた。新婚の時はいいけど、その後は?だってずっと一緒なのですよ。(笑)

クルーも皆人間。いろんな気性と性格の人がいて、気質の違いはあるものの、このあたりは日本の組織で働くサラリーマン・OL社会と何も変わらない。

既に書いたようにそれなりのメリットも多いのだけれど、上の統制がものをいう集団特有の同調圧力があり、従わないものがどうなるかは皆さんも想像がつくと思う。

長くなったので、明日また続きを。